なぜ?60代から脊柱管狭窄症は多くなるのか?
60代に差し掛かると一気に診断されるケースが増えてきます。
我々はなぜこの年代から急激に増えてくるのかを分析し続けてまいりました。
そこで共通する点が見えてまいりましたのでこちらで情報をシェアさせていただきたいと思います。
脊柱管狭窄症は一般的に脊柱管が変形して神経を圧迫する疾患でございます。
以下のような共通点が見えてまいりました。
①歩行がおかしくなっている
②脊柱管などの変形するタイミングが60代からに固まっている。
③生活環境が変化し始めるタイミング
④病院などで誤診断されやすい。
①歩行がおかしくなっている
60代で脊柱管狭窄症になっておられる方での共通点で必ずといっていいほど『歩行』がおかしくなっている点です。
当院では必ず歩行分析を行うのですが、ほぼ歩行がおかしくなっています。
写真ように歩く時に本来支え合っている支点がバランスを崩している状態になっております。
このような姿勢での歩行は確実に脊柱に影響を及ぼします。
②脊柱管などの変形するタイミングが60代〜に固まっている。
なぜ60代から?
骨は変形するのに時間がかかります。
1日や2日で変形するのではなく何年単位での時間が必要になっていきます。
50代くらいから体の変化が起こり影響が出始めます
脊柱管が徐々に変形し始めるのが60代からが圧倒的に多いです。
なぜ変形してしまうのか?
①関節への負荷が50代を境に環境が変わっている。(仕事環境、生活環境、趣味や生活など)
②体の変化が大きく転換する年代(今までの生活習慣が色濃く反映する)※簡単に言えば悪い習慣を沢山やればその分だけ答えが出てくる年代とも言える。
③栄養習慣や食事習慣や内臓環境が変化している。※健康意識が高まり極端な栄養摂取やお薬の飲用が増えたりしている。
④間違った健康情報を取り入れてしまっている。もしくは自分に合っていない情報を取り入れている。
③生活環境が変化し始めるタイミング
生活環境とは具体的にいたしますと
仕事を辞めたり、今までと違う環境になったり
今までと少し違った生活の流れになっているケースが多く見られます。
今まで歩く機会が多かったのに対して急激に外に出る回数が減ってしまったり。
逆に時間が出来始めて運動を過剰にやっていたり。
何かしら変化を起こし始めている年代でもあります。
関節の負担が大きく変動している年代でもあります。
④病院などで誤診断されやすい。
当院は病院で改善しなかった脊柱管狭窄症の症例を見ておりますが、共通点で脊柱管狭窄症に似た症状で実際にはそうではない症状も沢山見ております。
症状は似ておりますが原因が脊柱管ではなくその他の神経症状であるケースも非常に多く
誤診断されやすい疾患でもあるので脊柱管狭窄症が60代で多い理由の一つでもあると思われます。
この場合は比較的に歩行と骨盤の部分を改善させると症状変化が起きやすい特徴がございますので
診断されても一度ご相談いただければと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
なぜ60代にこの脊柱管狭窄症が多くなっているのか?
お分かり頂けましたでしょうか?
まずは50代くらいから少しずつ変化していきタイミングが60代に固まっています。
次に歩行がおかしくなっている共通点がございます。
ご自身では気が付きにくいですが脊柱管狭窄症の患者様のほとんどが歩行に何らかの違和感を感じておられます。
あと脊柱管が原因ではないケースが多いです。
MRIを撮って脊柱管狭窄症と診断されても実はそこが確実に症状を出しているとは限りません。
当院には多くの脊柱管狭窄症の方が来られますが約半数近くは脊柱管狭窄症がメイン症状ではないケースが見受けられます。
もしあなたが症状でお困りでしたら一度問診にてその疑いがないか調べてみても良いと思いますのでご相談ください。
もし脊柱管狭窄症であっても改善する余地はございますのでご安心ください。