なぜ腰痛は痛み止めが効きにくいのか?
痛み止めの種類、役割
①非ステロイド消炎鎮痛剤
一般的によく使用される炎症を鎮める作用のある薬です。
②アセトアミノフェン
痛みを出す箇所が炎症を起こしそれを脳が感知してあなたに『痛み』という認識をさせるのですが
このお薬は脳が痛みを感知させないという薬です。炎症を抑えるものではありません。
③オピオイド製剤
一番強いお薬になります。簡単に言えば『麻薬』です。
手術時や痛みが強く全身症状が出ている場合に使用されることがあります。
④デユロキセチン
脳に対して痛みを伝える能力に対して脳が返事をする機能が弱くなると持続的な痛みを感知し続けます。その『返事』する能力を回復させるお薬です。
なぜ腰痛は痛み止めが効きにくいのか?
腰痛の方でしたら一度は痛み止めのお薬を飲んだことがあるのではないでしょうか?
なんか効きにくくなってきた?
飲んだけど全く効き目がない
飲みすぎて胃腸の具合が悪くなってきた。
実は腰痛は色々な原因が絡んででる症状になります。
筋肉、神経、内臓と様々な炎症反応によって出る炎症反応なのです。
特に生活での習慣や痛みが出る作業を繰り返すと中々改善致しません。
痛みのメカニズムを知ると痛み止めの理論がわかりやすくなります。
例として
①腕に傷がついた場合その部分が炎症を起こします。
②その炎症反応が神経を通して脳に伝達されます。
③そこであなたに対して腕に傷がつき炎症レベルに応じて『痛み』刺激を認知させていきます。
この流れが一般的な痛み刺激のメカニズムになります。
痛み止めの種類によってどの部分を遮断もしくは無くすと痛みを止めれるかを考えると
用方と選択が決まってきます。
多くは『非ステロイド消炎鎮痛剤』 俗にいう皆さんが良くお使いになれる痛み止めになるのではないでしょうか?
炎症しているところを抑える役割を持った薬になります。
炎症が改善できれば脳に伝達する事もなくなります。
ですが改善できないパターンはなぜなのか?
我々は多くの腰椎疾患を見てきましたが一つの結論が導き出せてきました。
①毎日炎症を起こす事をやってしまっている
②脳に近い中枢神経付近の炎症は薬が効きやすいが脳から距離のある腰から下の症状は効きにくい
(歯痛などは神経が脳に近いので比較的に痛み止めが効きやすいだけど虫歯があるかぎり炎症は出続ける)
③骨盤の機能が弱くなり腰が負担に耐えられず炎症を起こすリスクが上がっている。
痛み止めを効果的に使うには?
正しく飲むことが一番大事だと我々は考えています。
もし以下のようにお薬を飲まれているなら気をつけてください。
①痛くなるからと『予防』のために薬を飲んでいる
②今日は特に痛むので多めに飲んだり回数を増やしたりしている。
③様々な痛み止めを併用して飲んでいる。
この3点をやっておられるなら今すぐにやめておきましょう。
肝臓や腎臓に負荷がかかり本来体が持つべき炎症を抑える力が落ちてしまいます。
正しくはドクターが指導してくれるように飲んでいくのと
炎症反応がなぜ起こっているのか?を具体的に調べて指導して施術してくれるかかりつけ院を見つけることです。
まとめ
問題は炎症反応を一時的にお薬で抑えてもあなたの生活習慣が改善されていないと
いつまでも炎症反応が生み出されていくことになります。
炎症反応を抑えつつ炎症を繰り返さないように検証しながらご自身の状態も見極めつつ行う事がベストだと思います。
我々はこのなぜ炎症を起こしているのかを分析することに長けております。
痛み止めだけでは中々改善しない場合は一度ご相談ください。
意外と答えはシンプルだったりします。